企業の皆様へ
信州伊那里
中央アルプスと南アルプスを望む信州伊那里は、アルプスから流れ出る水に恵まれ、人と自然のつながりが今も残る穏やかな里山です。
稲作や果樹、麦、大豆、そば、きのこ、花などの多彩な農業を営み、馬肉、日本蜜蜂、ゴマなどの特産品を生んでいます。
中央自動車道で首都圏から約3時間30分、中京圏から2時間30分。リニア中央新幹線の首都圏-中京圏間開通を2027年に控え都市部からの所要時間は1時間圏内となります。
信州伊那里自給楽園
信州伊那里自給楽園(しんしゅういなさとじきゅうらくえん)は都市企業と信州伊那里の連携・協力により、互いの知恵や資源を融合させ、企業と農村が共にその価値=サステナビリティを高めていく取り組みです。
この事業を運営するNPO法人信州伊那里自給楽園は、2009年に設立し、地域を想う住民によって主体的に運営されているまちづくり団体です。
信州伊那里の多様な資源を都市企業の皆さんにご紹介し、それぞれの企業のニーズに合った農村とのつながりをコーディネートします。
社会貢献活動への企業の取り組み
都市企業と里山の英知を結ぶ活動は全国で始まっています
18%の企業が環境分野(清掃や植林などの地域環境の保全、生物多様性の保護、環境学習、事業活動で培った技術を活かした環境改善活動など)や、地域社会の活動(地域の活動への参加や協賛、施設開放、地域住民を招いたイベントの開催、史跡・伝統文化の保存など)への活動に取り組んでいます。
全国の主な事例
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■耕作放棄地を都市企業と共に開墾
<山梨県北杜市 NPOえがおつなげて>
企業社員や家族、企業のステークホルダーが耕作放棄地を開墾しています。
開墾ツアーによる交流や、生産物の加工販売、間伐木材の住宅建材としての活用などに取り組んでいます。 -
■有機米で給料支給
<埼玉県小川町 生活工房つばさ・游>
有機農業に取り組む小川町の下里地区で栽培された有機米を企業が全量買取。希望する社員に給料の一部として支給しています。
エコツアーを通して、地元との交流を深めています。 -
■森林セラピーで社員の癒しを
<長野県信濃町 信濃町役場>
社員研修やリフレッシュ休暇、自然体験ツアーなどで社員が利用しています。
癒しの森コンシェルジェによるツアーコーディネートの下、森林メディカルトレーナーによる指導もあります。 -
■10年間で5000本の植樹を実現
<北海道別海町 野付漁業協同組合>
海の養分をもたらす地域の森を守るため、漁協と都市部生協の組合員が協力し産地交流ツアーを通して、植樹活動を行っています。
商品の利用金額の一部が活動費用に充てられています。
企業のサステナビリティと農村のサステナビリティ
里山資源の活用で企業と農村互いの価値を高めます
信州伊那里自給楽園では、雄大な自然やそこに暮らす魅力的な人びとのみならず、地域の抱える課題も地域資源と捉えます。
この資源を活用し、その企業ならではのストーリーを生み出し、企業と農村が互いの価値を高めるご提案をしています。
信州伊那里自給楽園で生まれる企業の価値
里山資源×企業ならではのストーリーを生み出すテーマ
本業を通じた地域課題の解決 ~企業の特性を生かして地域の課題を解決します~
■信州伊那里の抱える地域の課題解決
企業の持つ様々な資源を活用して、地域がその解決に苦心している課題解決に取り組むと同時に、その取り組み自体が本業の延長線上にあるため、企業の社会的価値と経済的価値の両者を同時に生み出します。
荒れた竹やぶや森林 | 整備作業 | ・美しい里山景観の機能の復元 [社会貢献] ・伐採した竹や間伐材の活用 [本業と関連する十次産業化] |
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猿や鹿などによる作物への被害 | 獣害対策 | ・農家への貢献・野生動物との共生・里山保全 [社会貢献] ・獣害対策によって生まれる付加価値[本業と関連する十次産業化] |
過疎化・高齢化 | 高齢者向サービス | ・地域活性化 [社会貢献] ・新市場開拓のモデル事例[本業と関連する十次産業化] |
人材活用・人材研修 ~エモーショナル・キャピタルの向上を図ります~
■信州伊那里で生まれる情熱や感動は経営資源です
信州伊那里自給楽園は、社員の皆さんの福利厚生や、顧客・取引先・株主など企業を取り巻くステークホルダーの皆さんとの交流の場としてもご活用いただけます。雄大な自然と素朴な里山の暮らしを五感で感じる里山体験。ご案内するのは、誰よりも地元をよく知る地域の皆さん。ここでしか出会えない人とここでしか体験できない時をお過ごし下さい。
福利厚生・ステークホルダーとの交流 ~スローライフのカリスマ達たちがおもてなし~
■懐かしい友人をお迎えします
エモーショナル・キャピタル(emotional capital)(情的資本)は、ヒト、モノ、カネと並んで、組織や労働者の活力を鼓舞し価値を生む大事な経営資源と考えられます。農村での多彩なカリキュラムと地域住民との交流を通し、コミュニケーションを高めることで、企業や職場、仕事に愛情を持って取り組める人材を復活させます。
企業内自給自足 ~企業農園で食糧生産・食糧自給~
■日本の食料自給率は約40% では企業の食料自給率は?
TPP交渉や農政の転換、外国での食料需給の高まりなど、国内の食料自給率の先行きは不透明です。
自社の食料は自社内で賄うという企業防衛、また緊急時の食料供給基地という危機管理の意味からも、農村とのつながりは今後ますます重要になると考えます。
十次産業ビジネス ~都市企業と里山の英知を結ぶ商品開発~
■消費者・都市生活者の視点と生産者を融合させる十次産業
生産者、加工者、販売者が都市生活者の視点を持った消費者とともに地域資源を活用した新商品を企画・開発します。消費者の要望に沿った季節限定、数量限定のオリジナル商品です。十次産業創出キッチンで、都市企業の皆さんと地元住民が連携して企画する企業の独自ブランド商品が生まれます。